施術される空間の電気(照明)がLED照明または蛍光灯照明による、松風LEDグルー(222/223)への影響について回答いたします。
【増粘への影響について】
施術空間の電気(照明)の違い(LED照明または蛍光灯照明)は、グルートレーに出したグルーの増粘への影響に違いが出る場合があります。
ただし、これは実際にご使用されている照明機器から出る波長によって異なります。
一般的な照明機器を例にいたしますと、市場(電気屋さんや建築内装等)で販売されている照明機器におきまして、LED照明の波長は可視光領域をピーク波長とする製品が多く、調光機能付きなどの機種で青白い照明に調光できる場合、LED光硬化型のグルーが反応する波長を多く含む場合があります。(松風LEDグルーなどのLED光硬化型グルーでは、360nm~460nm帯の波長の光に反応いたします。)
以下に、LED照明の種類や特徴を案内されているパナソニック様のwebサイトがございますので、ご参照くださいませ。(図⑦を参照)
https://www2.panasonic.biz/jp/lighting/plam/manual/basic/lighting-basic/
蛍光灯照明につきましては、例えばパナソニック製パルック蛍光灯シリーズでは、波長400nm帯の光が出ておりますので、LED光硬化型のグルーが反応する波長が出ており、グループレートに出したグルーの硬化(主に増粘)を促進いたします。https://jpn.faq.panasonic.com/app/answers/detail/a_id/104102/~/%E3%80%90%E4%B8%B8%E5%BD%A2%E8%9B%8D%E5%85%89%E7%81%AF%2F%E7%9B%B4%E7%AE%A1%E8%9B%8D%E5%85%89%E7%81%AF%E3%80%913%E6%B3%A2%E9%95%B7%E5%9F%9F%E7%99%BA%E5%85%89%E5%9E%8B%E8%9B%8D%E5%85%89%E7%81%AF%E3%81%A8%E3%81%AF%E3%80%81%E3%81%A9%E3%81%AE%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%AA%E3%82%82%E3%81%AE%E3%81%A7%E3%81%99%E3%81%8B%E3%80%82
上記より、(施術環境で使用されているLED照明から出ている波長によりますが)一般的なLED照明は蛍光灯照明に比べて紫外線の放射が少ない傾向にあるため、松風LEDグルーの施術の際にはLED照明を推奨いたします。
ただし、蛍光灯照明環境下での施術においても松風LEDグルーのご使用が可能である旨、お含みおきいただけましたら幸いに存じます。
【持続力への影響について】
松風LEDグルー(The Glue 222 Clear/The Glue 223 Black)は、粘度150mPa・sで製造しておりますが、グルートレーに出した後、室内照明による光の影響および室内の水分量によって、時間経過と共に増粘して参ります。
ただし、施術可能な増粘の程度におきましては、グルーの接着力に大きな変化はございません。
尚、グルーが増粘してきますと、人工毛をディップした際にグルーが多く取れる傾向にあります。
グルーの塗布量が多くなる(層が厚くなる)と、持続力が向上する傾向にありますが、糸が引くような状態まで増粘しますと、一部が硬化している状態になる為、一見接着しているように見えても理想的な接着状態とは言えず、すぐにパラパラと取れてしまうなど持続力悪くなります。
【対策方法について】
松風LEDグルー(The Glue 222 Clear/The Glue 223 Black)は光硬化反応に非常に優れたグルーのため、上記の通り、LEDライト以外にも室内照明や窓から入る日光などとも反応しやすくなります。
そのため、グルートレーに出したグルーを、光の影響から防ぐためにグルートレー紙カバーを用いることで、グルーの性能を保ちながら施術をスムーズに行うことが可能となります。