グルーの硬化反応には揮発物質(刺激物質)の発生が伴いますが、その発生は、グルーが完全硬化するまでは継続します。
The Glue 084(旧ギプス)の完全硬化時間は、当初、約2時間とご案内させていただいておりましたが、2018年5月14日発売の「The Glue 111(旧マイスター)」との数値比較の整合性を図り、「最短1時間で完全硬化」という表記に改めさせていただくこととなりました。以前のグルー特性「完全硬化約6時間」から大幅な時間短縮となりましたものの、完全硬化までの時間内は揮発物質の刺激に対する反応が生じてしまう可能性があることは従来品と同様です。施術中はお客様はしっかり目を閉じておりますし、施術者様のご配慮によりブロア等も適切にご利用いただけているかと存じますのでトラブル発生リスクは低いとしても、施術者様のご配慮が維持されなくなる「施術直後から施術後1時間程度の経過までの間」に目が充血することも全く考えられないことではございません。
ドライアイ等のため目の表面が涙で十分潤っていない状態であれば、粘膜質に対して直接、揮発物質が接触することとなり、そのような場合は、充血や、痒み、痛みを感じやすくなるであろうことが考えられます。
また、コンタクトレンズ等によって知らずに目の表面が傷ついていたりする場合も、刺激への耐性が弱まっているため刺激に対する反応が生じやすくなるとも言えます。
松風のグルーは、まつれん基準適合品ご提供とさせていただいておりますので、現在ご提供中の各グルー同士で比較した場合、揮発物質(刺激物質)発生総量はほとんど違いないものであるかと存じます。
しかしながら、硬化反応速度と特定時間内(たとえば1秒当たり)の発生量の相関関係においては、短い時間に大きな刺激、長時間穏やかな刺激というように、どちらの状況を選択するかということとなってしまいます。
「最短2時間で完全硬化」という特性を保ちつつ、体感刺激を抑えた(目しみにくく、臭いが殆ど無い)「The Glue 061 超低刺激【LSからリニューアル】」をそのお客様には使用するというご対応も考えられますが、松風グルーの中では他のグルーと比較して接着持続力は弱くなり、また、それに変えたからといって絶対にトラブルが生じないということではありません。
もし、グルーを変えて施術を行われる場合は、カウンセリングの際にあらかじめお客様のご意向を確かめ、ご承諾を得てから行う必要がございます。
以上は成分に対するアレルギー反応であるという推測なしに回答させていただきました。
グルーの成分に対するアレルギー感作に関しては、医学的判断は医師にしか下せないことから、疑わしき場合は必ず専門医(皮膚科・眼科)の受診をおすすめいただくようお願いいたします。