ホルムアルデヒドは、一般的に、住居の中や自然界のどこにでも存在する物質です。濃度によっては皮膚や粘膜に対して刺激を及ぼす物質であることから、近年その存在が強く意識されることとなりました。
弊社グルーにおいても言えることですが、ホルムアルデヒドはグルー成分として意図的に配合されるものではなく、シアノアクリレートを使用しているグルーが空気中の水分と結びついて硬化する過程で、化学反応として変化・反応する際に揮発・放散する有機化合物です。
他のシアノアクリレート系接着剤と同様、まつげエクステ用グルーも完全硬化までの間に、量の多い少ないの違いはあるもののホルムアルデヒド発生は免れません。また、シアノアクリレートが硬化した後にもごく微量発生する場合がございます。
それ故、ホルムアルデヒド試験に合格しているグルーを使用することが、トラブルリスク軽減のための重要なポイントとなり得るかと存じます。
現在のところまつげエクステグルーに関する(行政機関による)公的なホルムアルデヒド排出基準は設けられておらず、そのような状況下においても最善の策を講じるべく、弊社松風では、「まつれん(一般社団法人日本まつげエクステメーカー連合会)」が定める業界自主基準(MATSUREN基準)に係わる試験合格品のみを販売することにより、安全性の担保に務めさせていただいております。
(※(MATSUREN基準)まつ毛エクステ用グルーホルムアルデヒド試験合格品基準:家庭用品の肌着、つけまつげの接着剤に対する法的規制数値(発生量)75ppm迄 を参考数値とします)
尚、グルーが増粘硬化していく際に生成される極微量の揮発物質は主にホルムアルデヒドではなく、シアノアクリレート(シアノアクリレートモノマーorポリマー)そのものであるということから、物理的刺激による影響(接触性皮膚炎等)について改めてのご傾注が必要です。